この瞬間(とき)
晩秋のとある黄昏時に見た夕日が本当に血のような怖い程の赤さで 見慣れたダイ○ーのビルすらも一瞬神殿に見えました。 そこから始まったお唄です。 『この瞬間』 僕の中流れる血と共鳴するように煌々と燃える 夕日を浴びたビルが遥か太古の神殿になる黄昏 あまりの美しさに 瞬きが息が...
めまい
2015 年の5月頃作 70、80年代のB級ホラーな雰囲気を想像して作りました。 ヒッチコックの同名映画から引用した仮タイトルだったのですが、しっくりきたのでそのままタイトルにしました。 あの映画はホラーと言うよりサイコスリラーな気もしますが、細かい事は気にしない。...
冥王星逃紀行
2014年11月頃作 あてのない旅へ出るには財布の中身はあまりにも頼りなかったから せめて頭の中だけでも地球外へ行かせてくれ、という具合の曲です。 冥王星ってなんだか好きですね、惑星から除外されてしまうところとか 『冥王星逃紀行』...
海の底
2013年10月頃作 歌い出しの某ホラー映画のタイトルを彷彿とさせる歌詞は私が身も心も廃人と化した時期、 仰向けに寝転んで天井の木目を眺めていたらふいに頭に浮かびました。 木目が少し波に見えたのかも、覚えてないけど。 『海の底』 ほの暗い海の奥底で 私はだんだん腐っていく...
ジュブナイル
2012年10月頃作 現存している中では一番古い、一番最初にまともに人前で披露した自作曲です。 モラトリアムまっしぐら 『ジュブナイル』 大きな時間の流れの河に 落ちて運ばれ 随分遠くまで来たね 離れてしまった向こうの岸ではきっと 幼い私が まだ膝を抱えてる...
ラジオ・アイズ
2016年1月作 小5、6の頃 大人ぶって深夜1時のラジ○ンを聴く為にコーヒーを一気飲みをしたにも関わらず、 前番組のジェッ○ストリームでいつも寝落ちしてしまう 良き思い出です。 『ラジオ・アイズ』 寝ぼけ眼を苦い ブラックコーヒーでこじ開け...
夢見る窓
2014年5月頃作 この曲で言う「窓」は世に蔓延るPCやスマートフォン画面の暗喩です。 画面越しに得た真偽の分からない知識をさも自分の哲学のように語る人が増えて来ている気がする、 と打ち込んでいる私はPC画面を見つめている。 まったく皮肉なものです 『夢見る窓』...
最前線
2015年2月頃作 『最前線』 あたたかく湿った土が 浴び切れない程の朝日が どこまでもそう満遍なく広がってると 本当に思うの? 磨かれたフォークくわえて「その武器を離せ」と喚いた 乾いたその声に 何度投げ付けても 消えない鉄の匂い こんなにも生い茂った針の草を...
Planet:0
2014年7月頃作 ちょっとアホっぽくて宇宙的な曲を作りたくて作ったという、 実に単純明快な曲です。 『Planet:0』 地殻を破り深く深く潜り込んだ地下3000kmの シェルターで君はまだ目を閉じたまま 寂しい町の街灯にへばりついた羽虫達のように...
リノリウムから
やがて時は残酷な優しさで 僕らの背中を押して行く 骨は軋み出し この身を 傷つきにくいビルへ変えようとして あの頃 月照る夜だけ現れる 長い廊下を渡って行けば そこで君に会えたね 青い日々の幻だったとしても 天使の羽も竜の寝息も僕らは信じていたのに...