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Words.

冥王星逃紀行

2014年11月頃作

あてのない旅へ出るには財布の中身はあまりにも頼りなかったから

せめて頭の中だけでも地球外へ行かせてくれ、という具合の曲です。

冥王星ってなんだか好きですね、惑星から除外されてしまうところとか

『冥王星逃紀行』

クローンのカフェに入って 食べたくもないプラスチックの

ケーキを食べて 少し気持ちが悪くなる

少しの小銭を薄い 財布に入れて行ったり来たり

どうせ切符も変えないなら いっそ気が遠くなるくらい遠くへ

わたし

冥王星へ行くのよ、青いオレンジと枕抱えて

時々あの燃えかす同士 繋げては「あの人の顔に似てる」

なんて言ったりするのかな

ああ、馬鹿みたい

大蛇のバスに乗って この頃故障気味な消化器官で

迷子になって 終点前で吐き出される

冥王星へ行くのよ

時々あの燃えかす同士 繋げてもああ、

少しも似てない

冥王星へ行くのよ メタンを集めてオールを作って

真っ暗な海原を 漕いでもっと太陽系から

遠ざけて 何億光年でも

まだ戻らないよ オレンジが色づくまで


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