夢見る窓
2014年5月頃作
この曲で言う「窓」は世に蔓延るPCやスマートフォン画面の暗喩です。
画面越しに得た真偽の分からない知識をさも自分の哲学のように語る人が増えて来ている気がする、
と打ち込んでいる私はPC画面を見つめている。
まったく皮肉なものです
『夢見る窓』
あの海が満ちる時 あの風が乾いてく あの喉が潤う時 あの土は錆びていく 右手には光の山 左手には亡骸の川 載せた天秤の軋む音には 誰も気付かない 「何も見なくていい」と 守られ過ぎたこの場所じゃ 太陽無くした草のように 萎れてしまう 窮屈な窓を破り捨てて
見せてよ たとえ救いなど無くても 閉じ込めるだけの 愛ならもういらない
もう眼は 塞がないで
あなたは知っているのでしょう
あの血が流れる場所のこと
甘い香りのするカーテンで 隠しているけど
液晶の空に手を伸ばして
剝がして たとえ洪水が満ちても
荒れ狂う波に 呑まれても
残った物だけが 真実だから
「何も見なくていい」と 守られ過ぎたこの場所じゃ 太陽無くした草のように 萎れてしまう
窮屈な窓を破り捨てて
見せてよ たとえ救いなど無くても 閉じ込めるだけの 愛ならもういらない
もう眼は 塞がないで
塞がないで