ジュブナイル
2012年10月頃作
現存している中では一番古い、一番最初にまともに人前で披露した自作曲です。
モラトリアムまっしぐら
『ジュブナイル』
大きな時間の流れの河に
落ちて運ばれ 随分遠くまで来たね
離れてしまった向こうの岸ではきっと
幼い私が まだ膝を抱えてる
何度振り向いても
もう何処へも 戻れないから
何かに怯えながら夢を見る世界で
どうか透き通るその かなしみだけは捨てないで
目の前で私を導きながら泳ぐ
君さえいつか ずっとずっと後ろに
消えてく
薄暗くなる空の向こうから
零れて来るのは 広すぎる宇宙の色
夜の空気を吸い込み膨らむ月に
行く先も全て 見透かされているようで
いつか私を救ったその手が
今私を深く沈めようとしても
何かを無くしながら生きて行く世界で
それでもまた何か 誰かを求めるのは何故?
遮る枝の向こう浮かぶ星達だけが
小さく凍える 君を私を
わらう
何度振り向いても
もう何処へも戻れない
戻れないから
何かに怯えながら夢を見る世界で
どうか透き通るその かなしみだけは捨てないで
目の前で私を導きながら泳ぐ
君さえいつか ずっとずっと後ろに
消えてく