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リタルダンド
- 水瑛
- 2017年8月24日
- 読了時間: 1分
2017年7月頃作
私は今や
七百万年の文明の
一番端に立ち
こみ上げる時代に怯えている
忘れられる間もなく
出会う事もなく
誰も知らないまま
ひとつ、ふたつ
落ちた星の骸から
生まれた砂は
浜辺の墓標
しがみついた手を払うように
百億の時が速度を速めても
君のあたたかな胸の鼓動は
ゆっくり
ゆっくり
ゆっくり
リタルダンド
歴史にさえ拾われない
戯けて吐き出した
実らない種と同じでも
もう二度と君が目を覚まさない
それだけが僕は今
ひどくさみしい
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