ao.
2017年8月12日に代々木Barbaraで開催された水瑛ミニアルバム[ao.]リリースパーティー
「宇宙のきまぐれ」のアンコール時に演奏した曲です。
この曲はアルバムタイトルを決めた後に自然に生まれてきた。
沢山の出会いがある程一瞬の別れが重くのしかかり生涯胸の底にこびりつく。
生まれる前は?
死んだ後は?
そしてまた生まれたら?
また死んだら?
考えていると気が遠くなってあまりの恐ろしさに気が狂いそうになったりする。
そんなことばかり頭の中にあるけれど、それならばより一層今目の前にいる人々の手を取って声を聞いてその瞬間を確かめていたい。
命ある限り内なる宇宙を広げて行きたい。
喜びもかなしみも憎しみも愛しさも
私たちの中にはいつでも色とりどりの青がある
[ao.]
扉を開けて 灯りを点けて 髪を解いて 体を沈め 囲む壁 囲む風 故郷のような異国の香り 枯れていくサボテン 隠すカーテン 朽ちていく星を隠す夜の帳も 同じ時の中に
揺り籠の前 墓場の後 何処に行くだろう 何処に居ただろう 得体の知れないこわさに小さくおののく どうかどこか 遠くより近く 同じように馬鹿なこと思う 誰か居てくれないか
大きな見えない 腕に運ばれ 時に無情な 別れを与え 姿も知らない 誰かに乞いて 飽きもせずこの時代の 君にまた出会い ほら今でも
生まれる青
言葉なき青 憎しみの青
慈しみの青 眠れぬ青
安らぎの青 君の中に 僕の中に
もし生まれ変わって 君にまた会えても 君と分からなければ やっぱり寂しいね それならば今 この身この手で 君の心臓に触れていよう 触れていよう
奏でる青 声もなき青 死にゆく青 その度 また生まれる青
胸に生まれた小さな青から やがて宇宙の果ての青まで
宇宙の果ての青まで