幸福容量300MBの若輩者と如月
こんばんは。
二月も半ばを過ぎて、ほんのり春の匂いがして参りましたね。
この時期になるとかの伝説的少女漫画『フルーツバスケット』に出てきた
「雪が溶けると何になるでしょう?」
「春になります」
といった台詞を思い出します。(若干違うかも)
ただし少女漫画の中だからこそ美しいものの現実で言ったら鬱陶しいと思われかねないので、汎用性が高いとは今ひとつ言い切れませんね。
(ちなみにアニメ版のOPはフルバの世界観に寄り添い過ぎていて聴くと胸が暖かくも痛くなりますね)
閑話休題。
先程二月も半ばを過ぎて、と申し上げましたが兎角二月は過ぎるのが早いです。
十二月は師も走る忙しさであっという間に過ぎ行くとか言うけれど、今年は自分に関して言えば二月の方が圧倒的に早い。
世間ではハート形の福豆を鬼の格好をさせた想い人にぶん投げつつ愛を伝えるみたいな
個人的には完全にキャパシティを超越した速度でウサイン・ボルトと二人三脚してるみたいな
途中良く分からない事を言ったかもしれませんが兎に角、
「ストップ!ちょっと待って!靴ひもだけは結ばせて!」
と叫びながらも止まれない、二月は今のところそんな感じです。
とはいえそんな状況になっているのも全ては自分が選択した事でして。
ボルトに二人三脚やろうぜ!と声を掛けたのは他でもない私でして。
『不思議の海のナディア』ED曲の
「自分で決めた事だから 多分一人でも平気さ」
というフレーズを胸に掲げ日々自分を奮い立たせている次第であります。
(こっちも本当に名曲、個人的にはOPより好き)
ただ全部自分で決めた事だから、と言い聞かせる事も誰かに責任転嫁する事も時々ひどく億劫になる瞬間があって
そんな時は四次元ポケットにポイポイ放り投げるようにこんな風に長々と駄文を綴ってしまうという訳です。
具体的な音楽面の話をします。
現在私は次なる音源制作へ向けて粛々と虎視眈々と水面下であれやこれや動いております。
今までに無い温度で、今までで一番純度も完成度も高いものをお披露目するべく進行中でございます。
それを踏まえた上で言うと、
大きな括りで見れば今の私はかなり幸福です。
それはもう信じがたい程に。
元々幸福に耐えうる容量が300MBも無いんじゃないかってレベルなのですぐ速度制限かかってフリーズするのは否めないのですが、それでも音源制作に向けて水面下でちょこまかと計画して行く中色々な人が手を貸してくれて。
その時点でもう私にとっては身に余る幸福なのです。
そしてこの二月というのは、その幸福の第一段階を越えて次の場所へ向かうべくぬかるんだ道を歩いている時期なのだと感じ始めています。
焦って早歩きをしようとする程足がぬかるみに捕われ上手く歩けない道を。
(さっきボルトと二人三脚してる感じ言うてたやんけおま、と頭をこんがらがらせたらすみません。
でもボルトと二人三脚する私もぬかるんだ道で一人歩く私も確かに存在しています)
この時点で「あーわたしゃ幸せだ〜満足したわ〜」ってなってしまったらきっと次は無いから
幸福に耐えうる容量は少なくても底なしの欲は沸いて出てくるから
幸福のメモリーを増設しつつ、急がず焦らずしかし迅速丁寧に色々素敵な事を進めて行けたらなと思います。
少し話はずれ込むのですが、先日こんな事がありました。
生来私は「生きてるうちにやってみたいな〜」と思った事はすぐに口に出してしまう性格でして、
例えば
「人生のどこかで一度は大学に行って経済経営学を学びたいなあ」
「韓国語をもっと堪能になりたいな〜あと英語とちょっとロシア語やりたいなあ」
「鳥取の境港から船でロシアに行ってみたいなあ」
「ニュージーランドのテカポ湖に行って星が見たいなあ」
とかとか。
軽く言ってる風に綴りましたが長く短い人生の中で本当にやってみたいな、と思っている事です。
今は音楽面に集中して真摯に取り組みたい、と思っている上色々と器用に同時進行できるタイプでもないので一旦視野からは外していますが。
(いやしかし語学学習は出来る限り頑張ろう、やらないと本当に忘れる)
先日もふとしたタイミングで私がそのような事を口にすると、とある同年代の方に
「やりたいこといっぱいあっていいね。私は別になんも無い。」
「もうそんな若くないよ。」
と半ば嘲るように言われました。
その方からしてみれば私は
「やりもしないことをぬけぬけと抜かしおって舐めた奴だな」
と思われてしまったのかも、と推測するのは大袈裟かな
でもきっとそうだったのでしょう。
でも甘っちょろいことを抜かしているかもしれなくても、
「やらない無理めんどいもう若くない」と遮断するよりかは無謀でも口に出していた方が物事を実現出来る確率は遥かに上がると思うんです。
そもそも現代日本って「若さ至上主義」が蔓延り過ぎてやしませんか。
高校生の女の子が「もううちらババアだよね〜」と冗談でも言っているのを見かけるとどこがじゃい〜と思いつつ、自分も高校時代同じような事を言っていた、、、と自省します。
私は今23歳ですが、むしろ高校時代よりも顕著に「もう若くない、、、」と周囲の友人も私自身も思うようになって来ていると感じます。
いやでもまだ若いし。
ていうか若輩者だし。
勿論10代と20代は全然違うけれど、だからって二十歳やそこらで悟ったようなことを言うものではない。
むしろそれって本当に英知を持った先人達に失礼ではないでしょうか。
それにこの年でこの先の人生をさも「余生」かのように過ごすのってきっと凄く勿体ないし、それでは本当に年老いた時若い人達に何も教えてあげられない。
そう思いました。
兎にも角にも
今まだまだ若輩者である私は幸福感に昂ったり劣等感絶望感自己嫌悪の前に降伏しそうになったりと忙しいですが、包括すると結局今私は幸福です。
自分のそういう青臭い部分は時々本当に嫌いで嫌いで仕方ないけど、大事にしていきたいとも思います。
ていうか長々つらつらと書いていたら元気出てきた、気がする。
もしここまで読んで下さった方いましたら御付き合い頂き誠にありがとうございます。
さて、私はもう少しボルトとぬかるみの中を二人三脚してきます。
では